最近、
「寝たいのに、今日を終わらせたくない」
という人がいる、という話を見かけました。
自分の時間が足りない。
寝てしまったら、せっかくの自由時間が終わってしまう。
だから眠いのに、ついつい夜更かししてしまう。
なるほど。
そういう「寝たくない」もあるのか。
と思ったと同時に、
昔の自分を思い出しました。
私にも、
眠いのに寝たくない時期がありました。
ただし理由は、
今日を終わらせたくないからではありません。
明日を迎えたくなかったからです。
当時の職場には、
かなりのパワハラ上司がいました。
毎日、仕事に行きたくない。
でも仕事だから行かなきゃいけない。
夜になれば当然眠くなる。
でも、
寝たら朝が来る。
朝が来たら仕事に行かなきゃいけない。
だから、
眠い。
でも寝たくない。
一緒に働いていた事務員さんも同じでした。
「眠いですよね~」
「でも寝たくないですよね~」
理由も同じ。
寝たら朝が来るから。
二人して寝不足。
今考えれば、
なかなかの状態です。
通勤中も、
行きも帰りも車を運転しながら、
「事故起きないかな……」
とか、
「事故ってくれないかな……」
とか、
そんなことを考えていました。
実際、対向車が突っ込んで来ないかな…
とか、毎回。
上司、事故に遭わねーかな…
とか、毎日。
しかも当時はWワーク。
昼の仕事でパワハラ。
夜の仕事に行けば、
今度はそこのママもパワハラ。
逃げ場がない。
今なら、
何そのパワハラ二本立て。
と思いますけど、
当時は普通にその生活を続けていました。
そして、一緒に働いていた事務員さんは、
とうとうパニック障害を起こして、
仕事を辞めざるを得なくなりました。
後になって、
家が近かった彼女が私のところへ来ました。
仕事で使っていた手帳を持って。
「わざと持って帰ってきたんです」
と。
上司を困らせてやろうと思ったそうです。
ちょっとした最後の抵抗です。
そして、
「先に逃げちゃってすいません……」
と。
私は、
「いや~……わかるわかる」
と答えました。
懐かしい。
逃げたなんて、
全然思ってませんでした。
私も毎日逃げたかったので。
あの頃は、
寝たら朝が来るのが嫌でした。
朝が来れば、
また一日が始まる。
また仕事に行かなくてはいけない。
今日を終わらせたくないんじゃなくて、
明日を始めたくなかった。
今は、
ありがたいことに職場のストレスはほぼありません。
というか、
定年後もしがみつきたいくらいです。
同じ「仕事」なのに、
環境が違うだけで、
ここまで変わるものなんですね。
今は夜になれば、
普通に寝ます。
寝たら朝が来ます。
朝が来ても、
別に嫌じゃありません。
当たり前のことなんですけど、
昔の自分からすると、
これはかなり平和なことです。
寝たいのに、
今日を終わらせたくない人。
寝たいのに、
明日を迎えたくなかった昔の私。
同じ「寝たくない」でも、
理由は全然違いました。
ただ一つ言えるのは、
寝ることまで嫌になる環境は、たぶん普通じゃない。
今夜も普通に眠くなって、
普通に寝る。
そして明日が来る。
今はそれでいい。
……というか、
眠いので寝ます。
大変だったのねママン…
撫でても…
良くってよ…
今は本当に幸せ。
あの頃よりはるかにお金は無くても。
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